指定した日付について「年・月・日・時刻」の干支(十干/十二支)を返します。
『#VALUE!』
kt干支( 日付, [対象], [読み] )
返却値 ‥‥‥ Variant(String) 型 日 付 ‥‥‥ Variant(Date/String) 型 対 象 ‥‥‥ String 型(省略可、既定値:"¥" ) 読 み ‥‥‥ Boolean 型(省略可、既定値:False )
読み=False ‥‥‥”壬午”という風に漢字名で返ります。
読み=True ‥‥‥”壬午(みずのえ・うま)”という風に読みが付きます。
標準では『十干 & 十二支』で返しますが、「対象」に1文字追加("1" or "2")して
『十干のみ』 『十二支のみ』とする事もできます。
パラメータ指定が不正の場合は[#VALUE!]が返ります。
日 付 ‥‥‥ 干支を求める日付を、シリアル値または日付文字列で指定します。
※ 新元号「令和」対応になっていない環境でも
「令和 日付文字列(元年 表記を含む)」を指定可能です。
「対象」によって指定可能な期間が異なります。
対象: ¥ または d ⇒ 1800/1/1以降
y または m ⇒ 1950/1/1〜2050/12/31
時刻の干支を求める場合は「日付+時刻」のデータを指定します。
¥以外では、時刻を持つデータを指定した場合には、日付の区切りを時刻の干支に合わせて23時とします。
※したがって、基本的に「日付」パラメータに『NOW() 関数』は
使用しないで下さい。『TODAY() 関数(VBAなら Date 関数)』
を指定するようにして下さい。
対 象 ‥‥‥ 1文字または2文字で、求める干支の種類を指定します。
1文字目: ¥ → 年の干支(1月1日から新年)
y → 年の干支(立春(2/4頃)から新年)
m → 月の干支(立春(2/4頃)から新年,月は節〜節)
d → 日の干支
h → 時刻の干支(前日23時〜23時で1日)
2文字目: 1 → 十干のみ
2 → 十二支のみ
省略 → 十干 & 十二支
読 み ‥‥‥ 返却値に「読み」を付ける場合には[True ]を指定します。
干支の[十干と十二支]は下記の通りです。 [十干] 甲(きのえ) 乙(きのと) 丙(ひのえ) 丁(ひのと) 戊(つちのえ) 己(つちのと) 庚(かのえ) 辛(かのと) 壬(みずのえ) 癸(みずのと) [十二支] 子(ね) 丑(うし) 寅(とら) 卯(う) 辰(たつ) 巳(み) 午(うま) 未(ひつじ) 申(さる) 酉(とり) 戌(いぬ) 亥(い)
干支は「年・月・日」の各々で別個に持っており、それぞれ「1年・1月・1日」過ぎるごとに、
1つずつ進めて循環していきます。10種と12種の組み合わせなので、干支が再び元に戻る
には60回かかります。そこで、61歳のことを『還暦』という呼び名は、暦が一巡りして元に戻っ
てきたという事から付けられています。
日については問題ないのですが、年・月の場合には、二十四節気に沿って考える為に、
その「1年・1月」という期間が新暦とは対応しません。
二十四節気に沿った『月の数え方』では、立春・立夏など二十四節気の内の【節】に当たる
日付で月を区切り、概ね「2月4日頃〜翌年2月3日頃」を1年とします([概ね/頃]と書いたのは、
春分日と同じ様に年によって1日程前後するからです)。
【節】に当たる日付は、概ね下記の通りです(年によって1日程前後します)。 立春(2月4日) 啓蟄(3月5日) 清明(4月4日) 立夏(5月5日) 芒種(6月5日) 小暑(7月7日) 立秋(8月7日) 白露(9月7日) 寒露(10月8日) 立冬(11月7日) 大雪(12月7日) 小寒(1月6日)
したがって、立春より前の日付では、年の干支は、新暦で言えば「前年」の干支になります。
また、月の干支は立春より前が12月、小寒より前が11月になります。
ただし、年の干支については、通常呼び習わしている『新暦に沿った1月1日から』という
求め方も用意しています。この場合には「対象」に”¥”を指定して下さい。
『時刻の十二支』は下記のように【23時】で1日を区切ります。 子 23:00〜 1:00 午 11:00〜13:00 丑 1:00〜 3:00 未 13:00〜15:00 寅 3:00〜 5:00 申 15:00〜17:00 卯 5:00〜 7:00 酉 17:00〜19:00 辰 7:00〜 9:00 戌 19:00〜21:00 巳 9:00〜11:00 亥 21:00〜23:00
時刻だけから「時刻の十二支」を求めるには、下記の式で充分です。
ただし、時刻だけでは「時刻の十干」を求める事はできません。
=MID("子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥",
INT(HOUR(時刻セル + TIMEVALUE("1:00"))/2 + 1), 1)
=kt干支("2001/1/1", "¥", TRUE) → 辛巳(かのと・み)
=kt干支("2002/1/1", "¥", TRUE) → 壬午(みずのえ・うま)
=kt干支("2002/1/1", "y", TRUE) → 辛巳(かのと・み)
=kt干支("2002/2/4", "y", TRUE) → 壬午(みずのえ・うま)
=kt干支("2002/2/3","y",TRUE) → 辛巳(かのと・み)
=kt干支("2002/2/3","m",TRUE) → 辛丑(かのと・うし)
=kt干支("2002/2/3","d",TRUE) → 壬寅(みずのえ・とら)
=kt干支("2002/2/3 23:30","y",TRUE) → 壬午(みずのえ・うま)
=kt干支("2002/2/3 23:30","m",TRUE) → 壬寅(みずのえ・とら)
=kt干支("2002/2/3 23:30","d",TRUE) → 癸卯(みずのと・う)
=kt干支("2002/2/3 23:30","h",TRUE) → 壬子(みずのえ・ね)
=kt干支("2002/2/4","y",TRUE) → 壬午(みずのえ・うま)
=kt干支("2002/2/4","m",TRUE) → 壬寅(みずのえ・とら)
=kt干支("2002/2/4","d",TRUE) → 癸卯(みずのと・う)
十干の読み(きのえ、きのと‥‥‥)は、中国の五行(木火土金水)からきています。
甲 (きのえ) 木の兄(え) 乙 (きのと) 木の弟(と) 丙 (ひのえ) 火の兄 丁 (ひのと) 火の弟 戊 (つちのえ) 土の兄 己 (つちのと) 土の弟 庚 (かのえ) 金の兄 辛 (かのと) 金の弟 壬 (みずのえ) 水の兄 癸 (みずのと) 水の弟